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GA4のクロスドメイントラッキング&参照元除外リスト

2022年8月11日

クロスドメイントラッキング&参照元除外リストなし

クロスドメイントラッキング&参照元除外リストとの違いを見るために、ここでは何もドメイン指定しない場合の計測をしてみます。
Aサイト→Bサイト→Aサイト

【検証】
Aサイト、Bサイトともに同じタグを設定して計測

【結果】
もちろん、GA4では同じデータストリーム内の計測であれば、セッションはドメインが変わると切れるので、2回のセッションが発生します。

GA4のセッションが切れる条件である「同一データストリーム内の計測でも、異なるドメイン間を遷移したとき」に該当するので、普通にAサイトにアクセスしてsession_start、Bサイトにアクセスしてsession_startが発火しているのが確認できます。
 

クロスドメイントラッキング&参照元除外リストあり

上では、クロスドメイントラッキングや参照元除外リストへのドメイン追加などをしていない場合での挙動を確認しました。
そして、ここからは追加した場合の挙動の確認をしていきます!
 

▼ AサイトとBサイトのクロスドメイントラッキングの設定をします。

 

▼ AサイトとBサイトの参照元除外リスト設定をします。

 

これでクロスドメイントラッキングの設定、参照元除外リストの設定は完了します。
通常UAであれば、GTMでの設定、URLのドメイン書き換えなどを行いますが、ページロケーションはドメインがつくので設定の必要はないかと思います。
 

パターン\(①\)

AサイトにGTMを設定してGA4ページビュー計測を行い、Bサイトは全く知らないサイト(つまりGTMを設定できないので、自社にデータ送れない)
Aサイト→Bサイト→Aサイトとアクセスしてどうなるか検証。
 

【検証】
AサイトにGTMを設定
BサイトにGTMは設定しない

GA4プロパティにAサイトとBサイトともにクロスドメイントラッキング&参照元除外リスト追加

 

上記のタグを設置しました。
これで、AサイトからBサイト、そしてAサイトに戻る処理をしてみます。
 

そうすると、もちろん、
Aサイトでsession_startが発行されています。
Bサイトにアクセスしても、BサイトにはGTMを貼っていないのでGA4の計測は行われません。GTM貼ってないのでGA4タグがそもそも発火しないので、発火しません。
そしてまたAサイトに遷移すると、session_startが
 

パターン\(②\)

Aサイト、Bサイトともに同じGTMを設定し、送り先も同じWebストリーム。
Aサイト→Bサイト→Aサイトとアクセスしてどうなるか検証。
 

【検証】
AサイトにGTMを設定
BサイトにGTMを設定

GA4プロパティにAサイトとBサイトともにクロスドメイントラッキング&参照元除外リスト追加

 

ignore_referrer=true
というイベントパラメータが付与される。
これにより、このページビューイベントのreferrerは無視して!となる。
 

確かに同じデータストリームであり、異なるドメインだけど、今回はクロスドメイントラッキングをしているので、Aサイトにアクセスしてsession_start発火するけど、Bサイトへ遷移してもsession_startが発火することはなく、Aサイトに戻ってきてもsession_startが発火することはなく、最初のセッションが続いていることがわかりました。
これはUAと変わらないですね。
 

ignore_referrerのtrueについて

session_startも、別ドメインに行ったら発火してしまう。
クロスドメイン設定して、
Aサイトから①Bサイト、そして②Aサイトに戻っても、別サイトへ遷移するたびセッションが切れ、session_startが発火する。debug_viewでもみれる。
でもsession_startにイベントパラメータ「ignore_referrer=true」というパラメータが付与される。
①、②でsession_startが発火する時、このパラメータの値が付与されるが、後で集計するときは無視するrefererとなるので、最初のAサイトの参照元になる。

つまり、イベントパラメータignore_referrerを特定の時にtrueにすることで、手動で除外することもできたりします!
なので、前提としてsession_startなどはやはり自動的に計測はされつつも、ignore_referrerがtureが付与されるということです。
UAだとドメインが変わったらセッションが切れ、ドメイン除外を設定すれば別ドメインに遷移してもセッションが続く仕様です。
なので、指定すればGA4でもドメインが変わってもセッションが続くので、別ドメインに遷移した際にsession_startイベントが発火しないのでは?と思っていた。発火してもただignore_refererが付与されているので、おそらくこれにより集計する際にそのsession_startは除外して件数をだすということでしょう。

 

ドメイン除外、くろどめ設定をGA4の管理画面でやると、自動的にignore_refererが付与される。
でもGA4管理画面で指定しなくても、イベントパラメータなので手動でignore_refererを付与することができる。
https://support.google.com/analytics/answer/10327750?hl=ja

 

AサイトとBサイトでの_gaCookie

クロスドメイントラッキングをすると、
AサイトからBサイトへ遷移したときに、_glパラメータが付与されます。
これにより、Aサイトの_gacookieをBサイトの_gacookieに値を上書きすることにより、同一ユーザーがBサイトへ遷移したということになります。
と言うことは、もちろんBサイトの_gacookieの値が一緒かどうか見てみると、
一致してました!

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