クロスドメイントラッキングの大前提は、
これがわかれば、ユーザー数はこうなるなーとか、ユーザーの動きがこう繋がるなーとか想像ができるかなと思います。
【パターン1】
▼ 初めてユーザーが来訪した時
この場合はどちらのサイトにもCookie「_ga」が発行されていない状態です。
同じGA4プロパティでかつ、同じWEBストリームにアクセスデータを飛ばすような場合を考えます。
この時、そのWEBストリーム内にて、参照元除外リストとクロスドメイントラッキングにA.comとB.comを設定します。
①でA.comにアクセスすると、A.comに紐づくGoogle Analyticsのcookie _gaが発行されます。この_gaを12345とします。
②でB.comにアクセスすると、クロスドメイン設定によってA.comの_gaをクエリパラメータによって、B.comに渡して、B.comの_gaに値を上書きします。
(すでに_gaがあっても、A.comから渡された値で上書きされる。そのため、B.comの_gaは12345となります。)
③でA.comに戻ると、クロスドメイン設定によって、B.comの_gaがA.comに渡され、A.comの_gaの値を上書きします。でも短期間であれば、すでに②の時点でA.comとB.comの_gaの値は一緒になっているので、上書きするにも値は変わったりしない。
※ もちろんITPの影響でクロスドメイントラッキングのクエリパラメータは速攻削除となっている。
逆に、B.comからアクセスしたパターンを考えてみます。
パターン2
gaのcookieは1stpartycookieなので、
1つのサイト内にGA4プロパティがいくつかある場合、その個数分cookieが発行されるわけではなく、1つのcookieなので、
上書きされたとしても、複数のGA4プロパティには同じcookie値が送られる。
【パターン2】
同じGA4プロパティでかつ、同じWEBストリームにアクセスデータを飛ばすような場合を考えます。
この時、そのWEBストリーム内にて、参照元除外リストとクロスドメイントラッキングにB.comのみ設定します。
【パターン3】
同じGA4プロパティでかつ、違うWEBストリームにアクセスデータを飛ばすような場合を考えます。
この時、そのWEBストリーム内にて、参照元除外リストとクロスドメイントラッキングにA.comとB.comのみ設定します。
【パターン4】
B.comは完全な外部サイトとします。別のいわゆる自社で管理していないサイトとします。
この時、そのWEBストリーム内にて、参照元除外リストとクロスドメイントラッキングにB.comのみ設定します。